今日は7-Colorsのガラスアクセサリーについてお話します。
体験教室や体験イベントで参加のお客様に製作していただく他、製作した商品を庄内の様々なショップで委託販売していただいたり、オーダーでノベルティや記念品を製作したり、ネットで注文をいただいたり…
今や7-Colorsには欠かせないアイテムになっています。
その品質も年々レベルアップして向上し、完成度が高くなってきている上、画像のような写真彫刻のアクセやスワロ付アクセなど、バリエーションも増えてきています。
元々は地元の友人のアイディアから生まれた商品でした。
”サンドブラストは名入れ彫刻をする機械”という概念を打ち破り、ガラスに穴をあけたりバリ取りすることだって出来るんだよ、アクセサリーつくってみたら?というアドバイスをいただきました。
当初は割れたままの形を自然のまま生かしていましたが、最近では丸く滑らかに、海のシーグラスのイメージに近づけていってます。
写真を彫刻したりオリジナルのデザインを彫刻したり…
日本中探しても同じようなアクセサリーを作っている工房は無いと思います。
デザイン性やオリジナル性に加え、とってもecoな側面も特徴です。
ガラスアクセサリー製作の移り変わり
最も初期の頃の作品。
作品って言ってもいいのかと思ってしまいますが、
でも自然のシーグラスに近いのがこの頃です。
穴を大きめにあけて革の紐を通し、自然な風合いが特徴でした。
今になってみればこのような自然っぽい作品も凄く良いですね。
原点回帰でまたつくってもいいかな。
アクセサリー製作を始めてから、体験イベントや体験教室の引き合いが急激に増え、進化していくことを迫られるようになりました。
初めての柄入りは桜の彫刻、金やピンクで着色もしています。
最初の自然な風合いから、加工して手を加えた感じ、とてもアンバランスですね。発展途上段階です。
次第に色とりどりのガラスで作られるようになっていきます。
Facebookで友人やお客様にご協力いただき集まった瓶で作っています。
柄のバリエーションが増えてきて、形も少しずつ整えるようになってきています。
柄を彫りつつもシーグラスに近づけた仕上がり。
模様以外を彫刻する”逆彫り”。
丸く整えてから柔らかなフォルムに仕上げるようになったのは2014年になってから。
これは、体験イベント等で小さいお子さんでも失敗しないで製作出来るのに、安定して出来栄えが良くなるメリットを生み出しました。
現在でも主流がこのタイプです。
2014秋バージョンとして生まれたのが、擦りガラス調透明アクセサリーに色を刷り込んだもの。
春秋に人気が出そうな柄です。
通常の削って磨くガラスアクセ製作体験に加えて、着色の体験も出来る楽しさがあります。
特に女性がファッションとしてシンプルで淡い色のネックレスを使って下さるケースが多かったです。
こちらは穴あけ加工のご依頼をいただいた、
”本物”のシーグラス。海で拾ってきたものです。
これだけのシーグラスを拾うのは大変で根気がいるんだそうです。
自然な風合いが本当に素敵ですね。
こちらは7-Colorsで製作した1点モノのシンプルなガラスアクセ。
自然な風合いには程遠くなっていますが、丸く丁寧に磨いてあるので宝石、玉石にも近いとても価値がありそうな仕上がりになっています。
シーグラスとはいえ、濃い色であれば晩秋から冬にかけてもアクセサリーとして人気があったようです。
ガラスアクセサリーの製作工程
様々な色のガラスを集め、ラベルを剥がし外側も内側もキレイに洗浄します。
瓶は一升瓶が最適です。四合瓶やワインの瓶は薄くてもろいようです。
洗った瓶が乾くと準備OKです。
スーパーのビニール袋に入れ、コンクリートに叩きつけて一気に割ります。
力を入れずともクビのところを角に軽く当てると簡単にくだけます。
普段やることの無いガラス割り…
工房で体験した方からは、ストレスが一気に発散出来た、という声も聞かれました…
割ったガラスは、ペンチを使って1個ずつ丁寧に切り出して行きます。
適度な大きさに切り、大まかに形を揃えていきます。
この工程が一番手間がかかるうえ、破片が飛び小さい怪我が多い作業でもありますが、
この作業でどのようなアクセサリーが出来上がるか大枠が決まってしまいます。
気を付けて丁寧に作業します。
切って形を整えたガラスの欠片です。
ここまででも結構な手間がかかっているのが分るでしょうか?
この時点で形の悪いもの、ヒビが入っているもの等をチェックして使えるものだけ次の工程に回します。
次にグラインダーで周りを粗く削っていきます。
角を落としながら丸く柔らかく削りあげていくのがポイント。
柔らかいフォルムを生み出すためにこの工程が非常に重要になっています。
周囲を削ったガラス片は、サンドブラスト機に入れて穴あけ作業にかかります。
一点に集中して至近距離から強い圧力で砂を吹き付けます。
手が動くと丸く穴が開かないし、圧力が弱いと穴が貫通しません。
写真はゴム手袋をしていませんが… 大変危険です。間違って手に当たると血が噴き出すような強い圧力で作業しています。
画像には紹介出来ませんが、柄や写真等を彫刻する場合、パソコンでデータを作り薄い専用ペーパーに転写。
さらに専用ペーパーに樹脂製フィルムを紫外線透過させ、現像液で洗って乾かすとマスキングフィルムが完成します。
出来上がったマスキングフィルムを専用のりで貼りつけます。
再びサンドブラストマシン。
今度は少し距離を離し、弱めの圧力で少しずつ丁寧に吹き付け彫刻します。
吹き付ける時間や強さで彫刻の深さが決まります。
アクセ彫刻の場合、強度等の問題もあってあまり深く彫りあげず、浅く弱めに彫刻しています。
彫刻が終わると、マスキングフィルムを水にひたして剥がします。
荒削りしたガラスの周囲を、ルーターを使って丁寧に丸く柔らかくなるように削っていきます。
最後の仕上げにサンドペーパーか、またはサンドブラストで最終仕上げする場合もあります。
ここまで、1個のアクセサリーを作るまで大変な手間をかけているのがお分かりいただけますでしょうか?
こうやって、丁寧に時間をかけて生み出されたのが7-Colorsのシーグラス風アクセサリーです。
心をこめて製作したアクセサリーは、単なる手作り工芸品というよりも、ファッション性が高く実用性のあるアクセサリーとして大変多くの方にご愛用いただいています。
体験製作では、初めての方でも素晴らしい出来栄えに仕上げることが出来るのも大きな特徴と言えます。
不思議なシーグラス風アクセサリー
とってもエコ。環境に優しく資源再利用したアクセサリー
リターナル出来ないガラスの瓶を集め、1個ずつ手作りで仕上げるとってもecoなアクセサリー。
砂浜で拾ったシーグラスの感動を再現し、自然な風合いとなるよう心を込めて1個ずつ手作りしています。
1つずつ丁寧に削り磨くとまるで宝石・玉石のような高級感のある素敵な仕上がり。
ガラスが割れた形状をベースに手作業で削りあげていくため、同じものが2つと出来ることがありません。まさに世界に一つだけのオリジナルアクセサリーです。
優しいフォルムと味わいのある仕上がりはガラスの再利用とは思えない完成度で、ファッションの一部としてショップでも取り扱っていただくようになりました。
体験ブースでは、初めての方でも簡単に完成度の高いアクセサリーが製作出来ます。
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